どうも、矢島ヒデです。
・セールス
・リーダーシップ
・マーケティング
・コミュニケーション
・語学
世の中には、さまざまなビジネススキルが存在します。
では、2030年以降の未来で、”最もキャッシュが得られるスキル”と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

そして、
・学習スキル(=何かを覚える)
・教育スキル(=何かを教える)
この2つのスキルを持っている人間が、巨万の富を築く世界が訪れるはずです。
なかには、これを聞いて「デタラメだ!」「そんなはずない!」と思われる人もいるかもしれません。
しかし、長者番付No.1のビル・ゲイツ、Facebookのマーク・ザッカーバーグ等など、すでに世界の大富豪たちがこの分野に目をつけはじめ、多くのお金を投資していると知ったらどうでしょう?
少なからず、興味が湧いてきますよね。
そこで今回は、『近い将来、なぜ教育ビジネスがブームになるのか?』という根拠を掘り下げて考えていきたいと思います。
記事の目次
なぜ、教育ビジネスが爆発的に流行るのか?
①世界中で大きな問題になっているから。
本来、教育者になるためには、
・学習スキル(=何かを覚える)
・教育スキル(=何かを教える)
この2つのスキルがなければ、人に何かを教えたり、学んだりすることはできません。
しかし、これらのスキルは、今まで全くと言っていいほど放置されてきました。
ぼくも中学・高校の教員免許を持っていますが、その過程で人間の学習・教育プロセスについては一切学んだことがありません。
ある機関の調査によると、現代の教育システムでは、「人口の75%の子どもが才能を押し殺されている」とさえ言われています。
つまり、学校教育がマッチするタイプは全体の25%しかいないんですよ。
恐らく、あなたが通っていた学校でも、勉強ができる子は 1クラス”40人中10人”くらいだったのではないでしょうか?
これは、アメリカでも大きな社会問題になっており、”学べる子”と”学べない子”の格差がどんどん広がっています。
そこで今、世界の大富豪たちは学習・教育の分野にお金を注ぎこんで新たな解決策を探っているのです。
例えば、Facebookのマークさんが、サンフランシスコのベンチャー企業『Alt School』に100億円以上も出資しているのは有名な話ですよね。
他にも、著名な経営学者・ピーター・ドラッカーは以下のような言葉を残しています。
大学は消滅するだろう。
未来は、伝統的なキャンパスや教室の外にある。
遠隔教育は、急速に進んでいる。- ピーター・ドラッカー -
(経営学者)
今までのところ、彼の予測は現実になりつつあります。
ピーター・ドラッカーが言っている”遠隔教育”とは、いわゆる『Eラーニング(=オンライン教育)』のことです。
米フォーブスの記事によれば、昨年のオンライン教育の市場は 10.7兆円産業になりました。
しかも、まだまだ始まったばかりです。
この市場は、世界の次なる100兆円産業になるとも言われているからです。
とにかく、世界の大富豪たちが問題意識を持っていて、たくさんのお金が動いている分野であることは紛れもない事実。
そのため、ぼくは将来的に教育分野の価値は高まり、次世代の教育者のニーズが爆発的に増えていくと考えています。
②モノ主体の時代が終わり、情報主体の時代が訪れるから。
世の中の価値は、日々変化しています。
たとえば、一昔前であれば「弁護士になれば儲かる!」「医者になれば成功できる!」と盛んに言われていた時代もありました。
でも、今はどうでしょう?
当時の教育ママたちは、こぞって我が子を塾に入れ、必死に勉強して、お受験までさせて・・・。
でも、学校を卒業する頃には、すでにブームは過ぎ去り、今ではなんと年収200万円台の歯科医や弁護士までいるというから驚きです。
このように、物事の価値とは時代と共に変化していくもの。
そして今、モノより情報が価値を持つ『情報社会』の波が押し寄せています。
従来の鉄道、クルマ、テレビなどモノに対して価値が置かれていた時代から、情報や知識に対してお金が支払われる時代にシフトしてきたのです。
そして今後、世界の変化のスピードに対して、既存の教育システムでは対応が難しくなっていくでしょう。
なぜなら、日本の学校自体が、兵隊や工場員に適した”イエスマン”を量産するための仕組みに過ぎないからです。
その証拠に、あなたが学校で教えられたのは、『工場=会社』の予行演習のようなことばかりではありませんでしたか?
たとえば、時間の厳守、全体行動、教師への服従などなど・・・。「右向け右!」といったら、みんなが右を向く。
個性を削ぎ落とし、画一的な人材を作り上げていくことが、日本教育の核ともいえます。
モノ作りの時代なら、それで良かったかもしれませんが、これからは違います。
今後、どんどん”脳ミソを使う”社会になり、単純な肉体労働であればロボットが代わりに全てやってくれる世の中がやってきます。
このような時代を生き抜くためには、特定の科目を教えたり、何かの情報を与えるよりも、『学習方法』そのものを教えることが最強のレバレッジになるでしょう。
なぜなら、今後さまざまな変化がスピーディーに訪れる世界では、1年、5年、10年といった比較的短いスパンであらゆることが変わっていくからです。
つまり、今必要とされているものも、何年か経つと必要ではなくなる可能性が高いのです。
そんなとき、特定の知識を持っていたところで何の役にも立ちません。
一方、学習方法そのものを習得しておけば、時代の変化に合わせてよりよい行動を選択することができます。
自分で効率的に学習さえできれば、あらゆる変化に対応できる人材になれるのです。
③数十年間、イノベーションが起こっていない分野であるから。
日本で、もっとも変革に時間がかかるのが『教育分野』です。
利権が絡みまくっていて、戦後からまったくイノベーションが進んでいないのが現状なのです。
そのため、僕たちは、とにかく学習が苦手、教育も苦手。本格的に体系立てて学んだ経験がないので当然ともいえます。

そもそも、人間の能力ってそこまで変わりません。同じ人間であれば、記憶力や学習能力はほとんど一緒です。
じゃあ、なぜ差が出るのかというと、みんなそれぞれに合った『学習プロセス』が違うから。
詳しくは別ページで書きますが、たとえば感情で覚える人がいたり、体を使って覚える人がいたり、理論で覚える人がいたり・・・。
実は『学習プロセス』には色々あって、一人ひとり得意なやり方が違うんですよ。
それなのに、既存の学校システムでは、たった一つの学習方法をムリヤリ押し付けられてしまう。そして覚えられなければ、「ダメな生徒」「できない子供」というレッテルを貼られてしまう。
ホントに悲しい話です。
前述したとおり、学校システムに合った学習プロセスを持っているのは全体の25%のみ。つまり、一部の人だけが上手くいく仕組みになっています。
残りの75%の子どもは、すごく苦労していて、才能が発揮できない、学習意欲が失われる、生涯にわたり勉強がキライになってしまう。
そして最終的には、やる気が削がれ、夢すらも持てなくなってしまう。
残念なことに、自分に合った学習アプローチを見つけられずに、人生を終えていく人が凄く多いんです。
でも、よく考えてみてください。
本来、先生の仕事というのは、生徒の能力を最大限まで引き出してあげることですよね?
そもそも、覚え方が悪いんじゃなくて、教え方に問題があるとは思いませんか?
つまり、『子どもが能力を伸ばせない=大人のせい』。当然ですが、先生の教え方が悪ければ、生徒たちが学習することは不可能です。
逆に、先生の教え方が上手ければ、生徒はどんどんと知識を吸収していきます。
さらに言えば、国が良い方向に進むためには”教育が全て”といっても過言ではありません。
そこに大きな問題を抱えているからこそ、近い将来、爆発的に次世代の教育者のニーズは高まっていくと考えています。
最後に
今回は、学校教育に焦点をあてて話をしましたが、教育ビジネス自体あらゆる分野に応用可能です。
なぜなら、セールスにせよ、マーケティングにせよ、接客にせよ、語学にせよ・・・。
どんなビジネスであろうと、最終的に人材を育成するためには「学習」と「教育」が不可欠だからです。
特に、とてつもなく変化のスピードが早い現代において、自分自身が学習し、それを誰かに伝えられるスキルは最強のレバレッジになります。
これから意義のあるビジネスを始めたい人、長期的に成功したい人、人材の育成に興味のある人は、ぜひ教育ビジネスに取り組んでみてはいかがでしょうか。
また、新しいビジネスモデルを模索している方は、以下の記事も参考にしてみてください。
世の中をマクロ的に捉えることで、きっと何らかのヒントが得られるはずです。