感情はコントロールできない?抑えるよりも「共存」することが大事だよ。

感情コントロール

本屋さんに行くと、

「イヤな気持ちは3秒で消せる!」

「不安が一瞬で消える方法」

などと書かれた書籍をよく目にします。

以下の画像が、それ系の本なわけですが・・・。

感情をコントロールする方法

一度冷静に考えてみてください。

あなたは、本気で感情をコントロールできると思いますか?

少なくとも、僕はそうは思わないんですよ。

そもそも、人間の感情とは何らかの論理から生まれるものではありません。全てはオートマチックに発生して、それをたった3秒で消すなんてあり得ない。

ヒデ
こんなやり方、臭いものに蓋をしているだけで、根本的な解決にはなりませんよ(-_-;)

普通に考えれば、

・嫉妬
・怒り
・恐怖
・憎しみ
・悲しみ
・寂しさ

等など・・・。

こんな面倒くさい感情とも、僕らは一生付き合っていかなきゃいけないわけで。

押し殺すこともできないし、無視することもできないし、完全に消し去ることもできない。

永遠に死ぬまで、自分自身の「心」と共に生きていく必要があるのです。

そこで今回は、そんな複雑な心の正体を明らかにし、仲良く共存していくためのヒントをお伝えしていきます。

ヒデ
少なくとも無理やりコントロールするよりは、ずっと心が軽くなると思いますよ!

まずは、感情の正体を解き明かそう。

感情を失うとヒトはどうなるのか?

感情の実験

もしかすると、

「面倒な感情なんて、全て消えて無くなってしまえばいいのに…。」

と、思われる方もいるかもしれません。

しかし、脳神経科学者アントニオ・ダマシオによれば、脳外科手術で『感情的部位(感情が発生する脳の部分)』を失ったヒトは、”決断を下せなくなる”という驚きの研究結果を発表しています。

脳神経科学者アントニオ・ダマシオ氏の患者「エリオット」の例をあげましょう。

優秀なビジネスマンだったエリオットは、脳腫瘍を切除するための外科手術を受け、前頭葉と感情を結びつける脳の「眼窩前頭皮質」という部分を切除されました。

その結果エリオットは、一切の感情が欠落した人間になってしまいました。しかし、感情を持たないからといって、全くスキのない論理的な人間になったわけではなく、むしろ決断を下せなくなってしまったのです。

参照:WIRED NEWS (US)

これは、あらゆる意思決定には『感情脳』が不可欠であり、もし感情を失えばヒトは何一つ決断することができなくなり、その結果行動することすら出来なくなってしまうという一例。

例えば、「今日は何食べようかな?」とレストランに行っても、何を注文していいのか分からなくなる…。「何か飲もうかな?」とコンビ二に行っても、何を買えばいいのか分からなくなる…。

つまり、僕たちは全てのことを感情によって選択しているってこと。

感情をすべて取り去ってしまうと、何もできない”植物人間”になってしまうのです。

ヒデ
恐ろしいですが、とても興味深い話ですよね。

 

感情によって感覚が研ぎ澄まされる

人間の脳ミソには、

・論理脳
・感情脳

この2つがあり、何かしらの思考が感情を生み、その感情が行動を生んでいます。

そして感情は、脳ミソに多大な影響を与えるということが明らかになっています。

例えば、何かを学習するとき、そこに感情が発生することで記憶力を高めたり、集中力をアップさせたり、パフォーマンスを高めたりすることが可能です。

つまり、感情によって感覚が研ぎ澄まされているわけです。

わかりやすい例をあげると、皆さんも過去にすごく怖い思いをした体験や、とても悔しかった出来事、ボロボロに傷ついた思い出なんかは、何故かハッキリと覚えていると思います。

また、男性なら理解してくれるはずですが、彼女とケンカした後のS●Xってメチャクチャ燃えませんか?

すごく気持ち良いですよね?

倦怠期であろうが、その時ばかりはガツガツといっちゃいます。

ヒデ
僕だけかな・・・(笑)

これも感情がトリガーになって、全身の感覚が鋭くなっている状態だといえます。

だから、本当に感情って『諸刃の刃』みたいなもので、僕たちに強力なパワーやモチベーションを与えてくれる一方、扱い方を間違えると危険な行動の引き金にもなってしまう…。

とても厄介なモノなのです。

 

感情には強い中毒性がある

そして、もう一つ覚えておいて欲しいことがあります。

僕たち人間には、ある一定の感情に対して中毒症状に陥ってしまうクセがあるんですよね。

それが、仮にネガティブな感情であろうと、ポジティブな感情であろうと、かなり強い中毒性があることに変わりはありません。

どういうことかというと、例えば、いつも怒ってばかりいる人は「怒り」の感情に依存しているケースが多く、いつも泣いてばかりいる人は「悲しみ」の感情に依存しているケースが多いってこと。

よく些細なことですぐにキレたり、事あるごとに怒鳴り散らす人っていますよね。

必要以上に大きな声を出して、しょっちゅう怒ってばかりいる人。

こういう人は、怒ることでストレスを発散して、それ自体に快感を感じているのです。

ほかにも、相手を見下したり、小馬鹿にしたりすることで、自分自身が気持ち良くなっている人も少なくありません。

嫌味な人
アイツは本当に馬鹿だな。何も出来ない駄目なヤツだ!

と、相手をこき下ろすことで、言ってる本人は優越感に浸っています。

(厳密にいえば「劣等感」なのかもしれませんが…。)

そして、これはネガティブな感情だけでなく、例えば誰かを愛しているとか、逆に愛されているとか、すごく尊敬されているとか。

そういった比較的ポジティブな感情でも同様で、執拗に追い求めることは避けるべきです。

なぜなら、その感情に対して必要以上に執着してしまうようになり、最終的に良い結果につながらないケースが多いから。

なので、その感情がポジティブであろうと、ネガティブであろうと、あまり捉われ過ぎない習慣を身につけることが大切です。

感情に振り回されず、穏やかな心を手に入れる方法

穏やかな心

色々と書いてきましたが、感情とは本当に大事なもので、生きていくうえで必要不可欠であり、それと同時に大変危険なものです。

我慢したり、押し殺そうとすれば、いつか必ず爆発します。

なので、感情を無理やりコントロールするのではなく、仲良く共存しながら付き合っていくのがベスト。

その具体的な方法は以下の通りです。

 

①感情を認識する

まず、共存するために重要なのが、自分の感情を受け入れることです。

そのためにも、心の奥底で何らかの感情が発生した際、その感情を認識するクセをつけましょう。

【認識】
① 物事を見分け、本質を理解し、正しく判断すること。また、そうする心のはたらき。 

②人間(主観)が事物(客観・対象)を認め、それとして知るはたらき。

出典:三省堂

ヒデ
当たり前ですが、理解できなければ共存することは不可能ですからね。

例えば、あなたがふっと思いつく感情ってどれくらいあるでしょうか?

たぶん答えられても20〜30個くらいで、その他のよくわからない感情ってたくさんあると思うんですよ。

ざっとあげると、以下のような感じ。

・喜び ・楽しみ ・嬉しい ・楽しい ・幸せ ・気持ちいい ・すっきり ・爽快 ・感心 ・和む ・癒やされる ・落ち着く ・ワクワク ・安心 ・感謝 ・信頼 ・驚愕 ・興奮 ・高ぶる ・懐かしい ・好奇心 ・性的好奇心 ・冷静 ・心配 ・焦燥 ・焦り ・驚き ・不思議 ・困惑 ・幸福 ・リラックス ・緊張 ・尊敬 ・責任 ・名誉 ・親近感 ・憧れ ・欲望 ・恐怖 ・勇気 ・快感 ・後悔 ・満足 ・不満 ・無念 ・嫌悪 ・恥 ・軽蔑 ・嫉妬 ・罪悪感 ・殺意 ・期待 ・憂鬱感 ・劣等感 ・恨み ・怨み ・苦しみ ・悲しみ ・切なさ ・可愛そう ・感動 ・怒り・悩み ・絶望 ・希望 ・憎悪 ・愛憎 ・愛しさ ・恋心 ・空虚 ・畏怖 ・失望 ・自責 ・苦悶 ・いらだち ・不安 ・魅力 ・慈悲 ・落胆 ・恍惚 ・羨望 ・多幸感 ・フラストレーション ・ホームシック ・敵意 ・ヒステリー ・心酔 ・情緒不安定 ・プレッシャー ・侮蔑 ・激昂 ・孤独 ・寂しさ ・傲慢 ・残念 ・良心の呵責 ・羞恥心 ・悲痛 ・悔しさ ・同情 ・共感 ・哀れみ ・スリル ・執念 ・熱心 ・困る ・憐れ ・気分が晴れない ・嘆き ・戸惑い ・つらい ・萎える ・虚しい ・情けない ・喪失感 ・惨め ・へこむ ・がっかり ・屈辱 ・切ない ・泣ける ・苦労 ・不気味 ・躊躇 ・苦笑 ・心細い ・戦慄 ・萎縮 ・悩ましい ・憎む ・恨む ・不愉快 ・イライラ ・呆れる ・辛抱 ・諦念 ・飽きる ダレる ・焦れる ・後ろめたい ・悔やむ ・モヤモヤ ・感銘 ・ドキドキ ・苛立つ ・妬み

こうやって挙げてみると、意外と出てくるものですよね…。

それで、これからは何かしら感情が発生した際に、

女性A
あ、これは〇〇という感情だ!

と、しっかりと認識したうえで、

「私は、どういうときに〇〇と感じるんだろう?」

「一体、何が引き金になっているんだろう?」

「そこで、どういう思考を始めるんだろう?」

と、自問してみてください。

そこで無視して、見て見ぬふりをするんじゃなくて、ちゃんと直視して「あ~、俺は今〇〇と感じているんだなぁ。」と認めてあげるのです。

そうすると、次に同じような感情が現れたときに、それを安心して眺めていられるんですよね。

認識することで、客観的な視点を手に入れることができます。

ここで勘違いして欲しくないのは、無視して、カッコつけて、何も感じていない振りをするのは本当の冷静さではないってこと。

本物の冷静さとは、それを認識した状態を指すのです。

なので、まずは色んな感情をしっかりと理解して、受け入れて、それと共存することを意識しましょう。

ヒデ
ちなみに、自分で自分の感情に対して名前を付けてみるのもオススメですよ!

 

②感情を予測する

次に、あなたが思いつく限りの感情をすべて書き出して、さらにその感情が発生するだろう場面を予測しておいて下さい。

例えば、あなたが車で運転中、他の車に割り込みをされると、毎回キーっと怒り出す癖があるとします。

そこで発生する感情をあらかじめ予測しておくことで、突然そういう状況が襲いかかってきたとしても、それを冷静に受け入れられるようになるのです。

ヒデ
一言でいえば、心の準備ができるんですよ。

そして感情とは、いわゆる”ドラッグ”みたいなものです…。

どちらも精神や肉体に大きな影響を与えるものであり、それによって行動が支配されるという点で共通しています。

で、例えばお酒をたくさん呑み過ぎたときは、

「お酒を飲んだから、車の運転は控えよう。」

「ちょっとテンションが高くなっているな。」

「大体これくらいには酔いも醒めるだろう。」

と、自分の行動をある程度予測し、リスクヘッジもできると思います。

でも、もし誰かにこっそりと飲み物の中にアルコールを混入されていたらどうでしょう?

気付いたら、急に体温が上がってきて、呼吸も乱れてきて、妙にハイテンションになってきて…。

恐らく、「どうしよう、ヤバいなぁ。」「変な病気なんじゃないか。」と凄く不安になってしまうと思うんですよね。

それを事前に認識して、予測しているかどうかで、こんなにも大きな違いが生まれてしまうのです。

だから、感情を無理やり抑え込んだり、見て見ぬふりをするということは、誰かにこっそりとドラッグを混入されているにも関わらず、

「俺は全然平気だよ!」

「大丈夫、大丈夫!」

と、それに気付かない振りをして強がっているのと一緒です。

でも、ちゃんと現実を直視して「これ何か入ってるな…。」「おかしいぞ…!」と冷静に状況を分析して、それを引き起こしている本当の原因に気づけば、あとは落ち着いて対処することができるのです。

ヒデ
ちゃんと認識して、予測すると、そこで冷静さが生まれます。

 

③感情の波に乗る

それで感情というのは、大自然が生み出す「波」と一緒なんですよね。

感情の波がブワッと押し寄せてきたら、プロのサーファーのように上手に乗りこなす。一度波に乗ったら、その波が浜辺に打ち寄せられるまで乗り続けることが大切です。

すると、いずれ波はスーっと消え去り、穏やかな心を取り戻すことができます。

完全に波が引くまで、5分かかるのか、10分かかるのか、それとも1時間以上かかるのか、それは誰にも分かりません…。

とにかく最後まで乗り続けていれば、必ず波は引いてきます。

しかし、多くの人は感情の波がやってきた時に、我慢したり、コントロールしようとしたり、逃げ出そうとしたり、途中でその波に乗ることを止めてしまいます。

感情の波に逆らったところで、絶対に打ち勝つことは出来ないんですけどね…。

むしろ、逆効果です。その結果、行き場のなくなった感情を、どんどんと体内に溜め込んでしまいます。

そして、恐ろしいことに行き場を失った感情は、また新たな感情を引き寄せます。

ちょっと嫉妬を感じていただけなのに、その嫉妬から不安を生み出し、さらに不安から孤独を生み出し、孤独から憎しみを生み出し、憎しみから怒りを生み出すといった感じで…。

負の連鎖反応が止まらなくなってしまうのです。

これは、とても危険な状態です。

グチャグチャな大波が、四方八方から次々と襲ってくる嵐のようなもので、それを乗りこなすなんて不可能です。

最悪、波に呑み込まれて溺れてしまうでしょう。

だからこそ、嫉妬を感じたら、最後まで嫉妬の波に乗り続ける。怒りを感じたら、最後まで怒りの波に乗り続ける。

その感情を直視して、正しく認識することができれば、他のネガティブな感情を引き寄せることもありません。

一つの感情をしっかりと受け入れ、最後まで逃げずに向き合うことが重要です。

ヒデ
心配しないでください。必ず波は引いていきますから(ΦωΦ)

最後に

先述したように、感情とは”ドラッグ”のようなものです。

例えば、強力な麻酔を打たれて、

「その効果が出ないように我慢して下さいね!」

と言われても、そんなの無理ですよね…。

それと一緒で、僕たちは感情という物質が発生すると、自動的に反応するようになっています。絶対に無感情になることはないし、永遠に死ぬまで逃れることは出来ません。

だからこそ、受け入れるしかないのです。

ぜひ、その大きな存在である感情をリスペクトして、上手に付き合って欲しいなぁと思います。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。

感情コントロール

ABOUTこの記事をかいた人

矢島秀人(ヒデ)

現代社会のあり方に疑問を感じて、最強のフリーターを志す。独自の手法「ブッダ∞アフィリエイト」を実践し、2011年以降”ほったらかし”で月収7ケタ超え。現在は海の町で暮らしながら、主にネットビジネス・企業コンサル・FX投資などを行い、個人ビジネスの究極形を追求している。何モノにも媚びず、己の腕一本で食っていける知識をシェアしよう。