俺は俺の死を死にたい。
- THE BLUE HEARTS -
(日本のロックバンド)
「ただ、自由でありたい。」
僕は子供の頃から、ずっと自由だけを追い求めてきました。
あなたも、そうじゃありませんか?
「今よりも自由になりたい!」
「窮屈な生活から抜け出したい!」
このように考えている人は、たくさんいると思います。
では、お聞きします。

おそらく、この質問にハッキリと答えられる人はかなり少ないはず。
僕も含め、多くの人は自由を欲しがっているにも関わらず、そのコトバの”本質的な意味”をほとんど理解していません。
「なぜ、そう考えているのか?」
「どうすれば、自由になれるのか?」
本気で自由になりたいなら、この真相を知る必要があります。
なぜなら、漠然と『自由になりたい』と考えているだけでは、その境地にたどり着くことは100%不可能だから。
もしくは過去の僕のように、いざその状態を手に入れたとき、「あれ?望んでいたものと違うぞ」と余計に苦しむことになるでしょう。
そこで当記事では、自由の定義を明らかにし、何にも縛られず生きるための方法について解明していきたいと思います。
そんなことに意味があるのかどうかは、読み終えたあとに判断してみてください。
記事の目次
お金で自由は買えない。

冒頭でも触れましたが、僕は周りと比べて、そこそこ自由な生活を送っています。
今の生活を箇条書きにしてみると、
・毎朝、起きたい時間に起きる。
・毎日、大好きなサーフィンをする。
・好きなときに、好きな人と旅行に行く。
・気が乗らなければ、一切仕事はしない。
・イヤな人には、決して頭を下げない。
・やりたくないことはやらない。
・年収はサラリーマンの数倍稼ぐ。
・毎月、自動的にお金が振り込まれる。
・仕事はパソコン1台で完結する。
・独身である。
ここ数年、こんな感じです。
一言でいえば、毎日が”夏休み”のような日々。
周りからは、
「自由でいいね!」
「うらやましい!」
と、言われることもあります。

でね、最初に伝えたいのが、
”お金があっても自由は手に入らない”
ということ。
多くの人は、”お金さえあれば自由になれる”と思い込んでいますが、これは半分ホントで半分ウソです。
いくらお金を持っていても、あくまで『経済的な自由』が手に入るだけであり、それを本物の自由とは呼べません。
僕の知り合いで、たまたま投資で大儲けして、一生働かず生きていけるだけの富を手にし、脱サラした友人がいます。
もちろん、最初のうちは”夢のニート生活”と浮かれていましたよ。しかし、その後しばらくして会ってみると、すっかり元気をなくしていました。
心配になって、「どうしたの?」「最近、元気ないね?」と聞くと、世界から疎外されているようで、「とにかく寂しい」と嘆いているんです。
仕事をしなくても、充分に生きていくだけのお金はある。だけど誰からも必要とされず、誰からも認められず、社会から孤立してしまったのです。
そして最終的には、薬物依存症になってしまいました。
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毎日遊んでるだけで楽しいのなんて、せいぜい1〜2年くらいのモン。あとは、死ぬほど暇な人生が待っています。
これは、一度経験したことのある人でなければ理解するのが難しいかもしれませんが、紛れもない事実です。
経済的、時間的な自由を手に入れた後に、死ぬほど退屈な日々がやってきます。
そこを乗り越えた先に、ようやく”本物の自由”が見えてくると思うんです。
そもそも、自由とは何なのか?
自由の定義
辞書で調べてみると、こんな風に書いています。
【自由】
他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること。出典:岩波国語辞典
要するに、『自分自身に忠実であれ!』という意味です。
そして、”自由”には大きく3つの種類があります。
・時間の自由
・精神の自由
先ほどお伝えした通り、『お金の自由』『時間の自由』を手にしたところで、人は本当の意味で自由を摑むことはできません。
逆に、「多少お金や時間がなくても、”精神”の領域さえ満たされていれば誰でも自由に生きることできる」というのが僕の持論です。
ここが欠けていれば、いくらお金があろうと、いくら時間があろうと、自由に生きることは不可能。
つまり、自由を手にするうえで、何より重要なのが『精神の自由』だと思うのです。
しかし多くの人は、お金や時間ばかりに目を奪われ、精神面をないがしろにしているように感じられます。
盲目的に、お金や時間さえあれば、自由になれると信じ込んでいる。
そんな風に見える時があるんです。
だから、いつまで経っても『お金の奴隷』『時間の奴隷』から抜け出せず、最終的には本来の自分すら見失ってしまうのだと思います。
もしあなたが、
「もっとお金があったら、
自由になれるのに…。」
「もっと時間があったら、
自由になれるのに…。」
このように考えているなら注意が必要です。
それは裏を返せば、お金や時間が”ご主人様”で、自分はそれに従っている”奴隷”とも言えるからです。
そんな生き方、全然自由ではありません。

でもね、ビジネスや投資で成功して、『経済的な自由』を手に入れても、お金の奴隷になったままの人って結構多いんですよ。
失う恐怖だったり、ダマされる不安だったり、他人との競争だったり・・・。お金にばかり執着していたら、ちっとも楽しくありません。
また、どんなにヒマな時間があっても、やることがなくて退屈しているなら、時間の奴隷になっているのと一緒です。
つまり、お金や時間に縛られている限り、ホントの自由を手に入れることは出来ないのです。
自由の意味
もう1つ、知っておいて欲しいことがあります。
自由という字は、『自分に由る』と書くんです。
【由る】
・ある物事が起きる原因となる。
・ある物事の根拠・基準・理由となる。出典:三省堂 大辞林
簡単にいうと、『自分の価値観(理由、根拠)だけを頼りに、自らで選択する』という意味です。
要するに、
・自分の頭で考え、
・自分で選択して、
・自分の人生を歩むこと。
まさに、自由な生き方ですよね。
しかし多くの日本人は、自らで決断して人生を創っていくことが、とにかく苦手。自由を求めるのは素晴らしいことですが、自分が本当にやりたいことを理解していません。
その証拠に、『あなたの人生の目的は何ですか?』と聞かれても、恐らく大半の人が答えられないでしょう。
僕は、これこそが多くの人が自由になれない根本的な原因だと考えています。仮に自由を与えられたとしても、みんな何をすればいいのか分からなくなってしまうのです。
人生とは、例えるなら『航海』のようなもの。
どんなに広い大海原に出ようと、自分の進むべき方角を示すコンパスを持っていなければ、どうなりますか?
どこに向かっていいのかも分からず、すぐに遭難してしまいますよね。
自由であることは、それと一緒です。
真の自由を手に入れるためには、あなた自身が舵をとり、自分で進むべき道を決断していく必要があります。
どこに行くべきか、何をすべきかなんて、誰も教えてはくれないし、みんなに共通する正しい道なんて何処にも存在しない。
だからこそ、自分の信念に基づき、前進していく勇気が求められるのです。
もちろん、普通に”ぼーっ”と生きていくのであれば、そんなこと考えなくても生きていけますよ。
みんなと同じように考え、同じように働いて、同じように生きていけばいいだけ。こんなにラクな生き方はありません。
だけど、僕はそんな人生は嫌だ。
本能の赴くままに生きていきたいし、周りに流されることなく、自分だけの道を歩んでいきたい。一度きりの人生、何にも縛られず、本気で好きなことに打ち込みたい。
死ぬ直前まで、人生を味わい尽くしたいんですよ。
自由に生きる方法

そこで、僕なりに自由に生きる方法について考えてみました。
大事なものを決める。
まずは、自由に生きるために自分にとって大事なものを明確にしてください。
今の世の中には”イラないもの”が多すぎます。
情報があふれ、選択肢も増え、自由度も上がったようで、その大半が重要ではないことばかり。多くの人は、余計なしがらみ、常識、人間関係などに縛られ、”自分だけの自由”を失っているように感じます。
だからこそ、大事なものだけを徹底的に大事にして生きていく。そして、必要のないものはどんどんと捨てていく勇気が必要です。
いらないものはいらない。やりたくないことはやらない。嫌いなものは嫌い。
別に、それで構わないじゃないですか。
とにかく、身の回りをシンプルにしていく。そうでもしなければ、自由に生きていくことなんて不可能です。
世界の複雑さに、自分を合わせる必要なんてない。
「自分だけのシンプルな信念で、
この世界をねじ伏せるくらいで丁度いい。」
本当に大事なものさえ明確になれば、あなたにとっての自由な人生も、少しずつイメージできるようになりますよ。
ソフトに縛りつける。
人間というのは、地面にしっかり両足がついていなければ、自由に歩くことはできません。
僕らは、地球の重力に縛られているからこそ、思い通りに移動することができるのです。
それと一緒で、自由に生きるためにも多少の”縛り”が必要です。そして、それこそが自分にとっての『大事なもの』です。
例えば、
・みんなが行ってるから学校に行く。
・働かなくちゃ行けないから会社に行く。
・◯◯が流行っているから◯◯をする。
何の目的もなく、”フワフワ”と生きていたら、いつまで経っても自由にはなれません。
僕の大好きな人に、キューバ革命を成功に導いた”チェ・ゲバラ”という英雄がいます。最終的には、ボリビア政府軍に捕らえられ、全身に弾を撃ち込まれて射殺されてしまった訳ですが。
ほかにも、歴史を振り返ってみると、坂本龍馬にしろ、ソクラテスにしろ、キング牧師にしろ・・・。己の信念を貫いて死んでいった人たちって、たくさんいるんですよね。
彼らは、死すら恐れず、己の哲学を貫きました。自分は何も間違ったことはやっていない、と。
毎日平凡に生きる僕らには、命を懸けてまで”大事に思えるもの”は中々見つからないかもしれません。
だけど、自分の信念を持って生きる人と、何も考えずチャラチャラと生きる人では、一体どちらが自由に生きることができるでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
◆
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僕は、圧倒的に後者だと思っています。やっぱり信念を持っている人のほうが、自由に生きていると思うんです。
とはいえ、重力も重すぎたら歩けないですよね。そこまで壮大な夢を掲げることも簡単ではありません。
そこで大切なのが、あなたにとって”本当に大事なもの”を見極めること。不要なものを削ぎ落とし、あとはどこにでも行ける身軽さがあれば、それも充分に自由な生き方だと呼べるのです。
自由を恐れない。
世の中には、”自由”と”身勝手”を混同している人がいます。
例えば、「大事なものだけを大事にする!」というと、「じゃあ、私さえ良ければ何やってもいいんですか?」と、自分勝手なイメージを連想する人です。
でも、そうじゃありませんよね。

ぼくの大好きな考え方で、”バタフライ・エフェクト”という理論があります。
【バタフライ効果】
わずかな差が、その結果に大きな違いを生むこと。チョウがはねを動かすだけで遠くの気象が変化するという意味の気象学の用語。出典:三省堂 大辞林
言い換えれば、
「ほんの些細な出来事が、徐々に
とんでもない大きな現象の引き金になる。」
という意味です。
僕らは、世界に影響を与えながら生きています。世界は一つであり、何かを大事にするってことが、イコール全てを大事にすることに繋がっていきます。
つまり、本気で自分が大事だと思えれば、家族が大事だと思えるし、友達が大事だと思えるし、町が大事だと思える・・・。
そして最終的には、地球すら大事だと思えるってことです。
地球の裏側でチョウが羽ばたけば、その反対側で竜巻が発生するように・・・。あなたという存在は世界と繋がっていて、周りにどんな影響を及ぼすかは、誰にもわかりません。
だからね、世界が自分とは関係ないと思っていてはダメなんです。
とはいえ、いきなり全部を「大事にしなさい!」と言われても難しいでしょう。だからこそ、自分が本気で大事にしたいものを明確にし、それをしっかりと守ることが大切です。
その結果、全てを大事に出来るようになるはずです。
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・やりたいことをやる。
・言いたいことを言う。
・関わりたい人と関わる。
・行きたい場所へ行く。
・欲しいものを手に入れる。
何をすべきかなんて、誰かに決めてもらうものでもなければ、周りから評価されるものでもありません。
まっさらな白紙の状態から、あなた自身で決断し、自ら作りあげていくものです。
何を選び、どう行動し、何を目指すのか。人生とは自由であり、自由だからこそ難しくもあり、面白いとも言えます。
ぜひこの機会に、あなただけの”大事なもの”を考えてみてください。
最後に
いかがでしたか?
あなたがどう感じるかは分かりませんが、
この世界は、物理的にみれば、どんどんと自由になっています。
飛行機に乗ればどこでも行けるし、人種差別もなければ、身分制度もありません。自分の職業も、住む場所も思い通りに選ぶことができます。
現代は、かつてないほど自由で恵まれた時代なのです。
とはいえ、この素晴らしい自由にも一つだけ”ルール”が存在します。
それは、「いずれ僕らは死んじゃう!」ということ。
何もせず毎日をダラダラと生きようが、何かに縛られて不満を抱えながら生きようが、自分が望んだ人生を手に入れようと入れまいと、必ず”終わり”がやってくるのです。
誰ひとり、例外はいません。死は万人に訪れる運命です。
だからこそ、今この瞬間を真剣になって、すべてに全力を注ぎながら生きていきたい。
自由とは、全て”自分次第”ということです。少しずつで構わないので、自らで決断して、あなたの人生に自由を取り戻してください。
僕も、死ぬ直前まで人生を味わい尽くします。
以上、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。