どうも、矢島ヒデです。
よく巷で売られている自己啓発本には、
「自分の思い描く理想の人物をイメージしながら、それと同じように行動すれば誰でも成功できますよ!」
みたいなことが喧伝されていますが・・・。
個人的には、

と、いつも疑問に思っていました。
だって、実際に成功したことのない人が、成功者の思考をイメージするって結構難しいと思うんですよね。
とりあえず、漠然と考えてみるだけなら可能かもしれませんが、それは架空の人物なので当然根拠はないし、あくまで想像上の産物でしか過ぎないからです。
全てを主観的に、「●●じゃないか?」「✕✕なのかな?」と何となくイメージしたところで、本当に成功できる人は少ないんじゃないかなぁと思うのです。
とはいえ、成功への一番の近道は、
「成功者に学び、成功者に倣うこと。」
そのこと自体に異論はありません。
どんな思考にせよ、必ず周りの人間や環境によって作られるもの。ゼロから思考そのものを生み出すことは不可能なので、結局は人から倣うしかないのです。
であれば、架空の人物をイメージするよりも、ちゃんと実在した人物。
つまり、文献などが残っている歴史上の偉人たちに倣ったほうが有効なんじゃないかなって考えてるんですよね。
なので、今回は”歴史上の偉人たちから学ぶ成功思考”と題して、
「歴史をどのように学んでいけば良いのか?」
「歴史を学ぶことで、それをどう活かしていくのか?」
という話をしていきたいと思います。

記事の目次
日本の教育システムによって植え付けられた嘘

本当の意味で「学ぶ」とは?
多くの人は勉強と聞くと、義務教育だったり学校の受験だったり、あるいは資格を取るためのテスト勉強だったりを思い浮かべると思います。
だけど、有名な偉人たちのおおまかな思想や逸話、功績などはGoogleで検索すれば簡単に出てくるし、それを必死に覚えたからといって何の役にも立たないんですよね。
これは歴史に限らず、心理学や哲学などでも一緒です。
何事も知識を知識として持っているだけでは何も生み出せない。
学校で教えられることを、いくら頭に詰め込んだところで、そんなものは雑学でしかないし、当然ビジネスで活かすこともできません。
例えば、野球の評論家がいくらバッティングの理論を知っていても、それを知識として持っているだけではホームランは打てませんよね。
イチローが、ヒットをたくさん打てるのは、知識が備わっていることは当然ですが、その知識を自分なりに解釈し、それを無意識行動まで反映させているからヒットが打てるわけです。
これは、ビジネスや投資などの成功においても同じこと。
どんなに物知りでも、「その知識をどう使うのか?」ということを無意識レベルまで体に叩き込んでおかなければ、何も生み出すことはできません。
だから歴史の勉強をするときも、
「フランス革命は××年に起こった出来事です。」
「坂本龍馬が☆☆したのは△△が理由です。」
という事柄だけを頭に入れ、単なる知識を知ったところで何の役にも立たないのです。
学習の目的を明確にする
幼少期でいえば、ただ漠然と周りの大人達から、
「宿題をやりなさい!」
と言われて勉強していただけなので、大した意味も感じられずやっていた人がほとんどだと思います。
だけど本来、何かを学ぼうと思ったら、
「なぜ、それを始めたのか?」
「一体、何を目指しているのか?」
という明確な目的がなければ、何事もそれを達成することは難しいんですよね。
しかも、受験や資格を取るための勉強というのは、頭に詰め込んだ知識をそのまま活かせば点数が取れてしまいます。それによって、周りの大人たちから褒められた経験のある人も少なくないでしょう。
そして、そういう時代を長く生きてきた人ほど、それが勉強だと思い込んでしまい、根本的に勉強の仕方を間違えているのです。
もちろん、テストで点数を取るための勉強を”本当の勉強”と呼ぶのであれば、それは正しいかもしれません。
しかし、何かを達成したり、新たなスキルの習得を目指して学ぶのであれば、それは学生時代の点数を取るための頭の使い方とは全く異なります。
それこそ、教科書に書かれている内容を丸々暗記したり、教えられたことをそのまま覚えればいいって話ではないんですよね。
しかも実社会においては、
「何らかの情報を得て、自分なりにそれを噛み砕き、どう表現するのか?」
という能力のほうが何千倍も重要になってきます。
何かを記憶させておくだけなら、パソコン一つ持ち歩いていれば十分です。
だけど、パソコンの中に大量の情報が保存されていても、それをただ黙って置いておくだけでは何も生み出してはくれません。
そこに人間の行動が伴い、何らかの融合が起こって初めて新たな価値を生み出すことができるのです。
歴史上の偉人たちから学ぶ成功思考

偉人たちの功績をどう活かすのか?
先述したとおり、何らかの成功を目指すのであれば、
「〇〇さんは××年に△△した。」
「●●さんは☆☆したから凄い!」
という過去の事柄なんて正直どうでもいいこと。
それは単なる知識でしか過ぎず、たいていのことは知識の吸収のみで終始してしまっているのが現状です。
確かに知識は必要ですが、それが役立つのは自分なりの解釈で何らかのアクションを起こしたときで、ただそれが「頭の中に入ってます!」という状態ではパソコンと何ら変わりません。
要するに、本気で何かを学ぼうと思ったら、「根本的な物事の捉え方や、その捉えたものをどう活かすのか?」という部分まで考えなければ意味がないのです。
だから歴史を勉強するうえでも、
”その人物が何故そうしたのかという動機や経緯を解明し、その人物の思想や心理を推測し、そこから何かを導きだす”
といったプロセスが大切になります。
で、この『何か』っていうのは人それぞれ。活かすべき対象も違うし、全く同じ考え方、行動手順、環境の人はいませんので、当然その活かし方も変わってくるでしょう。
つまり、自分なりに解明し、それを活かす方法というのは本人でしか持ち得ないわけです。
もちろん、そこで自分なりに導き出した答えというのは、正しくても間違っていても構いません。
それよりも、”自分自身が何らかの能力に長けた人物の思考をイメージできたこと”。そして、”そのイメージした人物の思考に少しでも自分を近づけること”のほうが重要です。
冒頭でも少し触れたとおり、架空の成功者像をイメージすることは中々に難しい。
だったら、実在した偉人たちの思考をイメージし、そこに一歩でも近づくことのほうが、はるかに簡単であり有効なはずです。
例えば、坂本龍馬の行動力、エジソンの発想力、レオナルド・ダ・ヴィンチの独創性、ウォルト・ディズニーの夢想力、スティーブ・ジョブズのカリスマ性等など・・・。
きっと、誰しもが自分のなかで尊敬できる人物というのは存在すると思うんですよね。
もし見当たらないのであれば、歴史上に「どんな人物がいて、どういうことをしたのか?」という部分をもっと学んでいく必要があります。
特に自分が興味を持てる人物であれば、かなり楽しみながら勉強もできるはず。
人によっては、起業家になりたいとか、発明家になりたいとか、ロックミュージシャンになりたいとか色々あるでしょう。
自分の夢に合わせて、偉大な人物の思考を学んでいけば、それを達成できる可能性も大きく上がっていくのです。
なぜ、偉人の心理考察が有効なのか?
偉人たちの思考を探り、それを自分の人生に置き換えて考えてみると、案外物事が上手くいくケースってたくさんあります。
よく”歴史は繰り返される”と言われるように、人間の成功パターンには、
「●●が起こったときに、☆☆のような考え方で、〇〇をすることで上手くいった!」
という事例はたくさんあって、それは常に新しいものではないからです。
そこには普遍とも呼ばれる法則的なものがあり、多くの偉人たちが成し遂げた出来事、その動機や心理などを解明していくことで共通して見えてくる『真理』が存在するのです。
そして、その共通して見えてきたものというのは、実際には正しくなかったとしても、自分なりにきちんと勉強したうえで導き出したものであれば、それは何らかの共通点として捉えて構わないんですよね。
もちろん、これは誰の思考を考察するうえでも同じこと。過去の文献や記録を辿るだけで、他人の思考を100%導きだすことなんて不可能です。
どんなに深く考察したところで、結局は自分の主観であることに変わりないし、そもそも人間は自分の脳でイメージできるレベルでしか物事を考えることができません。
でも、それで充分だと思います。
何度も言うとおり、
「なぜ、彼はこの方法を思いついて、その行動に至ったのか?」
という考え方を学び、それを考察することに意味があるからです。
そうやって、あらゆる人物の思想を取り入れ、自分なりのベストな考え方を導いていけば、自然と成功本能のようなものは備わっていくでしょう。
偉人の心理を考察する方法
当然ですが、偉人たちが持ち得た思考の根源には、必ず時代や社会の流れが関係してきます。
彼らが、何故それを達成できたのかを深く考察していくと、
「なぜ、そうしようと思い立ったのか?」
という根本的な疑問が出てくるのです。
それを深く知るうえで、当然時代や社会の流れを読むことが必須であり、そのために歴史を勉強しなければなりません。
また、それを正しく知るためには、その裏付けとして心理学や生物学、あるいは脳科学などを学ぶ必要も出てくるでしょう。
そうすることで、
「●●が不自由だったらから、彼は☆☆を目指したのか。」
「△△のような出来事があったから、××と考えるようになったんだ。」
と、その人物がなぜそういう考えに至ったのかという理由が少しずつ見えてきます。

そして重要なのは、それを曖昧なもので片付けず、できるだけ確信に近い領域まで持っていくこと。
当然ですが、誰だって無根拠なものに確信なんて持てませんから。
それを確信のレベルまで持っていくためには、やはり科学的な根拠が必要となってくるわけです。
もちろん、他人の心の中というのは目に見えるものではありません。じゃあ、どうすればいいのかというと、それは全て『行動心理学』の世界になってきます。
要は、過去の文献や記録から、その人間の行動を観察することにより、その思想や考え方を導き出すこと。そして、その成功者の思考を根源から理解し、そこに自分の思考を少しでも近づけていくことが大事です。
そうなると色んな勉強をする必要が出てきますが、それによって段々と人の心理が読めるようになってきます。
つまり、ただ漠然と無根拠なイメージをするのではなく、ある程度根拠の裏付けが取れる”確信”をすることに意味があるのです。
最後に伝えたいこと
今回は、歴史を単なる知識として学ぶのではなく、多くの偉大な人物の思考を考察するために学ぶことの重要性についてお伝えしました。
これを読んで、

と、またそれを漠然と知識として得たところで意味がないですからね。
こういう話をすると、「あ、本さえ読めばいいんだ!」と勘違いして、ご飯を食べるようにパクパクと知識だけを詰め込む人がいますが、それだとただの雑学で終わってしまいますので…。
何度も伝えてきましたが、正しく学ぶこととは、その人の方法や行動を真似るのではなく、その人の思考や考え方にそのまま自分の思考や考え方を近づけること。
その人物の思考をイメージし、最初は意識的におこなうことで、徐々に無意識的にできるようになってくるのです。
当然ですが、自分の一つ一つの行動をすべて意識的に行っている人なんていませんよね?
例えば、コップに入った水を飲もうと思ったとき、
①右手の上腕筋に力を込める。
↓
②そこから前に手を伸ばす。
↓
③人差し指に力を込めてコップを掴む。
みたいなことは絶対考えないはず(笑)
人間の脳のメカニズムで、多くのことは慣れてくると無意識でできるようになってきます。
例えば、自転車に乗るときも、一度乗れるようになってしまえば、そのあとは何も考えず乗れるようになるのと一緒です。
これは思考や考え方も同じで、最初のうちは、
「この人だったら、こういう状況で〇〇と考えるだろうなぁ。」
「こんな場面だったら、きっと☆☆の行動を取るんじゃないかな?」
と、まずは意識的に考えたうえで行動していけばいいと思うんですよ。
意識的にそういったアクションを起こしていけば、最終的にそれが無意識でも出来るようになってきますから。
で、少なくとも思考がその人物と正しく重なれば、その人と同等レベルの成功を掴める可能性が高くなるわけです。
今回お伝えした内容は本当に重要な話なので、腑に落ちるまで何度も読み返してみてください。
それでは、今日はこの辺で。
以上、最後まで読んでくれてありがとうございます。