「一生安泰な企業などない」
「収入源は複数もつべき」
「会社に100%依存する人生は危険だ」
このような話を、本やブログやニュースなどで目にする機会が増えています。
そこで、独立や副業といった選択を考えている人も多いのではないでしょうか?
今の時代、ネットの出現によって起業のハードルは一気に下がりました。初期費用やリスクをおさえ、誰でも簡単にビジネスが始められる環境が整っているのです。

多くの人が夢を持って起業しても、成功するのはほんの一握り。大半の人は、思うような結果が得られず途中で挫折してしまいます。
では、「成功する人」と「失敗する人」、一体どこに違いがあるのでしょうか?
そこで当記事では、毎月ウン百万円稼いでいる著者が、独立するうえで絶対欠かせない3つの条件について書いていきます。
これから独立起業を考えている方は、じっくりと読んでみてください。
起業して成功する人&失敗する人の決定的な違い
①あなたは、どんな価値を提供できる?

これが、ビジネスの基本です。
アップルやグーグルのような世界的な大企業であろうが、芸能人やユーチューバーであろうが、近所のクリーニング屋であろうが何一つ変わりません。
あらゆるビジネスは、『価値と対価の交換』によって成り立っています。
お客さんは、なんの理由もなくお金を使ったりはしません。そこに、お金を支払うだけの価値があると思うから消費するのです。
例えば、ぼくの場合、Webマーケティングの会社を経営しています。ネットで売上をあげたい企業に対してコンサルティングをおこなったり、自社メディアに広告を掲載したりすることによって収益をあげています。
当然、提供する価値が高ければ高いほど、より高い値段で売ることができ、多くの人に販売することができます。
逆に、提供するサービスや商品に価値がなければ、お金は一銭も払ってもらえません。
ビジネスでお金を稼ぐ方法はシンプルです。
自分はどんな価値を生み出せるのか?
相手にどのような価値を与えられるのか?
という部分をトコトン追求するだけ。
あなたが、
「しっかりとした価値さえ提供できれば、おのずと結果はついてきますよ!」
っていうだけの話です。
しかしサラリーマンを始めとする、いわゆる雇人たちは、月給や時給といった『時間の対価』としてお金をもらうことに慣れています。
時間の対価でもない。
努力の報いではない。
賃金は労働時間で計算するものではない。
お金は人のために価値を創造する結果であり、
生み出した価値の大きさに合わせて計算すべきである。- ジェームス・スキナー-
(経営コンサルタント)
ここが、『経営者』と『雇人』との大きな違いです。
当然ですが、あなたが世の中に提供できる価値が低ければ、それに見合った報酬しか受け取れません。
独立を目指すなら、労働力や時間の切り売りによってお金を稼ぐという考えを改める必要があるのです。
いったん、立ち止まって考えてみましょう。
”あなたは誰に対して、どんな価値を提供できますか?”
”あなたのサービスや商品が選ばれる理由とは何ですか?”
もし、この答えが明確じゃないのであれば、もう一度考え直してみてください。
逆に、ここがハッキリとしているのであれば、今すぐ起業することをオススメしますね。

②稼ぐ人の『基準値』はどれくらい?
基準値とは、”結果を出している人”と”結果を出せない人”では、それぞれ考えている「当たり前」「スタンダード」が違うという意味です。
たとえば、副業でネットビジネスに取り組み、たった1年で大きな成果をあげたAさん。
Aさんは仕事を終えて家に帰ると、そこから毎日5時間の作業を欠かさずに行いました。
睡眠は平均3〜5時間。ビジネスに役立ちそうな本をつねに持ち歩き、通勤電車の中で勉強をするのも当たり前。とくに休日は丸一日副業に費やせるため、友人からの遊びの誘いも断り、集中して作業を続けることにしました。
その結果、1年後には会社を辞めて、ネットビジネス一本で食えるようになりました。
一方、同じタイミングで始めたにも関わらず、なかなか成果があがらないBさん。
本業を終えると、毎日1時間の作業を継続しておこないました。本業のほかに、毎日1時間も副業に費やしている「わたしって、すごい!」と満足して、それ以上の努力をしようとしません。
休日は、毎日頑張っている自分へのご褒美として、友人と遊びに出かけてしまいます。
その結果、一年後もまったく芽が出ず、会社も辞められませんでした。
このように、「当たり前」「スタンダード」の基準って人それぞれ差があるんですよね。
やっぱり結果を出す人は、人の見てないところで必死にやってるんです。
Bさんが稼げるようになるためには、もっと基準値をあげて作業量を増やす必要があります。
独立して成功するために求められることは、とてもシンプルです。
「自分の得意なことに、狂ったように集中して、専門的な知識とスキルを身につけること」
本当ここに尽きるんですよね。ひとつのことに集中して、努力を続けていれば必ず結果はついてきます。
ぼくも、ビジネスを立ち上げた当初は、

と、100%それだけにフォーカスして生きていました。
全力で、自分のパワーをふり絞って価値を提供していたら、いろんな人が興味を持ってくれて仕事がバンバン入ってくるようになったんです。
でも振り返ってみると、そこで『ツラい』『苦しい』といったネガティブな感情はありませんでした。
『楽しい』と思うから、狂ったようにやってしまうだけ。やればやるだけ自分が成長しているのを実感できたので、仕事が楽しくて仕方なかったです。
独立するということは、大なり小なり1つの事業を立ち上げることに変わりありません。
それこそ、ソニーやトヨタのような大企業のやっていることと同じ基準で自分のビジネスに取り組めば、そこそこ成功することは誰だって可能なのです。
③『ベクトル』はどこを向いている?
ここでいうベクトルとは、「方向性」「視点」といった意味です。
つまり、成功も失敗もすべて自分次第ということ。
どんな結果であれ、”自分で選んでいる”という潔い感覚こそ、独立して生きるうえで基本になります。
以下は、とても有名な言葉です。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。- ウィリアム・ジェイムズ -
(心理学者、哲学者)
結局、原因は『内側』にしかありません。
よく勤めている会社の不満をいう人がいますが、給料が安いのも、上司に恵まれていないのも、仕事にやりがいがないのも、全てその会社に入社した自分に原因があります。
誰のせいでもありません。イヤなら辞めればいいだけです。
このように、いつも原因を外側に求める人、つまりベクトルが外向きの人は、いつまで経っても成長することができません。
もうひとつ、例をあげてみましょう。
2012年に経営破綻した、カメラ業界最大手の『コダック』。一時は世界のフィルム市場の約7割のシェアを持ち、”フィルム界の巨人”とまで呼ばれていた会社です。
カラーフィルムが世界でもっとも売れていたのが2000年。しかし、そこからわずか10年ほどで破産してしまいました。
彼らは、デジタルカメラが世の中をどう変えてしまうのか気づけなかったのです。
一方、「富士フィルム」はコダックとは違い、一番売れていたフィルム関係の商品にこだわりませんでした。市場の変化を敏感に感じとり、そこから一気に会社を変革していきます。
今では、パソコン・テレビ・スマートフォンといった特殊フィルムのシェアが7割、さらにはアンチエイジング化粧品の分野でもトップシェアを誇っています。
つまり、富士フィルムはベクトルが内向きだったのです。もしベクトルが外向きだったら、コダックのように跡形もなく消滅していたでしょう。
彼らは、市場がなくなることを嘆くのではなく、


と考えたからこそ、また新たな分野に進出して成果をあげることができたのです。
このように、どんなビジネスであろうと、ベクトルが内向きであれば上手くいく確率は高くなります。
人のせい、環境のせい、市場のせいにするのは簡単です。どんなに不満をいったところで、あなたが周りを変えることは絶対にできません。
でも、そこで原因は自分にあると考えることができれば、いくらでも解決策はでてきます。
周りを変えることはできなくても、自分自身を変えることができるからです。
そういう人は、どんな変化にも対応できるので、独立後もきっと結果を出していくことができると思います。
最後に
「会社に依存しているなぁ」
「このままじゃマズイよなぁ」
こんな不安を抱えているなら、会社以外の場所で収入を得る練習をしてみてはいかがでしょうか?
たとえば、家にある不用品を「メルカリ」のようなフリマアプリで売ってみるとか、何か特技があるなら「ストリートアカデミー」のようなサービスを利用してリアルな講座を提供するのもよいでしょう。
ほかにも、スキルを磨くために「ランサーズ」や「クラウドワークス」のようなクラウドソーシングを使うのもありです。
とにかく、誰かに価値を提供して、その対価としてお金をもらうということを実感してみてください。
結果を出している人ほど、さらなる成長を求めて、毎日チャレンジを続けています。
失敗を恐れず、とりあえず行動してみる。行動することで、見えるものも変わってきます。
あなたを変えられるのは、あなたしかいません。変わるか変わらないのかを決めるのは、あなた自身です。
本気で自立を目指すなら、覚悟を決めてはじめの一歩を踏み出しましょう!