「時代はどう動くのか?」
時代の読み方って、色んな人が色んな方法を提唱しているので、個人的には各々好きにやってくれればいいなと思ってて・・・。
かの有名なナポレオンも、

と言ってますし、未来を予測することにどれほど意味があるのかも正直分からないです。
とはいえ、一応僕なりに時流を読むうえで意識しているポイントがいくつかあるので、今回はその考え方をシェアしていこうと思います。

記事の目次
世界は『反動』で動き、螺旋状に進化する。

反動と螺旋
時代を読むうえで、誰でも気づけるような大きな兆候があります。
それが、
『反動』
という概念です。
物事というのは”反動”によって動き、さらにマクロ的にみると”螺旋状”に進化しているように見えるのです。
もちろん全てではないですが、これは大半のケースで当てはまります。
別に、A地点とB地点の間を単純に往復しているわけじゃありません(左図)。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラと反動を繰り返しながら、螺旋状に少しずつ変化していくのです(右図)。
普段から、このような一連の動きを意識しておくだけでも、ざっくりとした時代の流れが見えてくると思います。
具体例
例えば、この記事は僕が過去に書いたものです。
これも考え方は一緒で、既存の学校教育に大きな問題を孕んでいるからこそ、その反動によって、

という、ごくごく単純な話です。
ちなみに、最近流行りのビットコインバブルも一緒ですよね。

急激に上昇したものは、必ず反動して元に戻る。これが自然の摂理です。
じゃあ、その転換点をどうやって見極めるのかというと、例えば週刊SPAやお昼のワイドショーなんかで、

みたいな人が突如現れて、マスコミが過剰に煽り始めたら、

てな感じ(笑)。
投資の世界では、
「大衆は常に間違える。」
という格言がありますが、言い得て妙で上手く言い表していると思います。
これはビットコインに限らず、不動産バブルも、日本株バブルも、ビジネスも全て一緒。そこで儲けるためには、いかに大衆と逆のポジションを張れるかが重要になってくるのです。
他にも、俗っぽいところでいえば、
・ヒルズ族→ノマド族→田舎移住
・IT社会→山ガール→キャンプブーム
・太眉→細眉→ナチュラル太眉
・ルーズソックス→ハイソックス→短めソックス
・オーガニック→高カロリー食品→ファスティング
・ビール→ノンアルコールビール→高アルコールビール
・90年代バブル→バブル崩壊→オカルト→新興宗教
・駅前留学→スピードラーニング→オンライン英会話
常に反動を繰り返しながら、少しずつトレンドは変化しています。
そのため、世界でも日本でも、あるいは自分の所属するコミュニティでも何でも構わないので、何らかの大きな動きを察知したら、その反対側を意識的に見るクセをつけるといいと思います。

実践例
ちなみに僕は、ネットが普及して、バーチャルな世界が進めば進むほど、その反動で『身体性(=リアル)』がより重要視されてくると予測しています。
バーチャルということは、同時に人と人との繋がりも希薄になり、時代は急速に個人主義へと変貌していくわけです。
その反動で、現在巷で賑わっている「アウトドアブーム」や「筋トレブーム」、あるいはネットの世界でいえば「SNS」や「オンラインサロン」のようなものが流行るのは至極当然なんですよね。
要するに、みんな『実体』や『繋がり』を求めているわけです。
今の時代を悲観的に語る人も少なくないですが、個人的にはこれからどんどん面白い世の中になってくるんじゃないかと思ってます。
未来予測をするには、具体的に何をすればいいのか?

歴史を学ぶ
かなりベタですけど『歴史』を勉強するのが良いと思います。
本当は哲学を学ぶのが一番なんですけど、恐らく多くの人にとって挫折しやすい類のものなので、まずは取っつきやすい歴史から始めてみるのがオススメです。
よく「歴史は繰り返す。」と言われるように、過去と未来はフラクタル構造になっています。

【フラクタル】
どんなに小さな一部分を取り出しても、それが全体と似通った形を表している構造のこと。別名「自己相似性」とも呼ばれる。
ちょっと脱線しますが、人間の脳細胞(左)と銀河系(右)もフラクタルですね。

ほかにも、雪の結晶や海岸線、人体であれば血管の分岐や腸の内壁、さらには都市の作りや株価の動向など社会的な現象もフラクタルな性質を持っています。
これは歴史的にも同じことが言えて、例えば日本で起こったようなことが世界のどこかでも起こったり、過去に起こったことと似ていることが繰り返されたり・・・。
もちろん、全く同じことは起こり得ませんが、時代もまた特定のパターンを持っていると言えるのです。
そういう視点で物事を捉えていくと面白いんじゃないかと思います。
人間の本質は変わらない
いくら時代が変わっても、同じような状況が訪れると人間は同じように考え、そして同じような行動を取ります。
人間の心理が出来事を作り出し、さらにその出来事に対して同じように考え、同じように行動して新しい出来事を作り出すと仮定するなら、人間の本質が変わらない限りその結果もまた似通ってくるわけです。
そのため、この先何が起こるのかを知りたいのであれば、僕は歴史を学ぶのが一番の近道だと思ってます。
もちろん、それによって未来が予言できるわけではありません。
たまに、

という人がいますが、あれは嘘だと思います。
なぜなら、全く同じタイミングで、全く同じ出来事が起こるわけではないからです。
とはいえ、過去と完全に同じ状況は出現しないとしても、そこには普遍とも呼ばれる法則的なものがあり、歴史を学ぶことで大まかな”傾向”や”方向性”を知ることはできます。
つまり、厳密にいえば「歴史を学べば未来が分かる!」のではなく、”過去の事例からリスク回避の方法論”を導くことができるというのが実際のところでしょう。
歴史を学ぶ際に気をつけること
ただし重要なのは、必ず自分が興味のある切り口で書かれた歴史書を選ぶこと。
例えば、貿易の歴史、資本主義の歴史、貨幣の歴史、バブルの歴史など・・・。経済だけでもたくさん切り口がありますよね。
別に、日本史や世界史だけが歴史ではありません。
とにかく何でも構わないので、自分が興味の持てるジャンルを1つ選んで勉強してみてください。

で、特定のジャンルを選んだら同じテーマについて書かれた本を同時に5〜10冊買って一気に読んじゃう。
これが最も効率の良い勉強法です。
1冊読んだところで頭にはほとんど残りませんが、一気に10冊くらい読めば知識がネットワーク化されて、記憶にも定着しやすくなります。
また、効果的な読書法についてはこちらの記事でも書いているので、併せて参考にしてみてください。
最後に
時代の動きを読むためには、常に『反動』を意識しておくことが大切です。
ちょっと意識しておくだけでも、普段引っ掛かってくる情報がガラッと変わってくるので是非試してみてください。
また冒頭でも少し触れましたが、未来予測には正解も間違いもありませんので。
自分なりにきちんと考えたうえで導き出したものであれば、別にその通りに物事が進まなくても構わないんですよね。
どんなに深く考察したところで、結局は自分の主観であることに変わりないし、そもそも未来を完璧に予測することなんて不可能です。
重要なのは、自分なりの根拠を見出し、それに基づいて具体的なアクションを起こすこと。
それを愚直に繰り返していれば、少しずつ精度も上がってきますよ。
今日お伝えしたことは、誰でも簡単にできることなので、是非やってみてくれれば嬉しいです。
もし何かご意見や質問等などありましたら、こちらからお気軽にお問合せください。
必ず目を通して、今後のコンテンツ作りの参考にさせてもらいますので、そういった意味でもどんどん送って頂ければなぁと思います。
それでは、今日はこの辺で。
以上、最後まで読んでくれてありがとうございました。