どうも、矢島ヒデです。
先日、『人生が変わる読書術』という記事を公開したところ、一部の読者さんから、
「良い本って、どうやって選べばいいですか?」
「おすすめの本を教えてください!」
という質問をいただきました。
この答えは、

というのが正直なところ・・・。
それこそ、僕からすれば全く役に立たなかったような本でも、他の誰かにとっては凄く役立つケースなんていくらでもあると思うんですよ。
そう考えると、他人に”良い本”を聞くっていう発想自体がナンセンス。それは、自分自身で見つけ出すものだからです。
そこで、今回は”自分に合った本の見つけ方”について詳しくお伝えしようと思います。
恐らく、一生モノの技術になると思うので、ぜひ読んでみてくださいな。
記事の目次
Amazonは使うな!なぜ、面倒でも書店に足を運ぶべきなのか?

大きな本屋さんに行く
良い本を見つけるためには、多少面倒でも地元で一番大きな本屋さんに行くことをオススメします。
そして、仮にあなたが『心理学』を学びたいとしたら、真っ先に心理学のコーナーに足を運んでください。
すると、ズラ〜っと専門書が並んでいるので、まずはタイトルや背表紙だけを見て、直観的に”ピン”ときたものをどんどん片っ端から取って中身を眺めてみましょう。
例えば、前書きを読んでみたり、パラパラ本文をめくってみたり、あるいは目次を見て気になったタイトルのページを開いてみたり・・・。
一冊につき3~5分程度かけて、一気にバーっと目を通していくわけです。
で、そこでピンと来なかったら、それは買う必要のない本。もちろん価値がないわけではありませんが、今読むべき本ではない可能性が高いです。
なので、速やかに棚へ戻しましょう。
逆に、たった一カ所でもピンとくる部分があったり、何だか不思議とワクワクしたり、ちょっと気になるフレーズがあったり・・・。
多少なりとも、そういう感覚が芽生えたなら間違いなく『買い』です。
迷わず、カゴに入れましょう。
こんな感じで、全くピンとこないものはどんどんと排除していき、少しでもピンとくるものだけ残していく。
この作業を繰り返して、最低10冊まで絞り込んでください。
あとは、それを購入して、家でじっくりとメモを取りながら読むというのが一連の流れになります。

Amazonに潜む罠
確かに、わざわざ本屋には行かず、Amazonでポチっと注文したほうが便利です。
しかも、勝手に関連書籍も出してくれるので、そこから気になる本を買ってもいいわけですが。
それをやってしまうと、50冊、80冊、100冊・・・といった感じでどんどん本が増えていってしまうんですよね。
この方法だと、単純にお金がかかるし、とても読み切れません。さらには、本の保管スペースを確保するのも大変でしょう。
そもそも、本なんて10冊のうち1冊でも、
「これ面白かったな。」
「凄く勉強になったぞ!」
というものがあれば超ラッキー。
僕の感覚でいうと、本気で”歴史に残っていくような本”や”人生を変えていくような本”なんて、恐らく1万冊のうち1冊もないと思ってます。
なので、10冊のうち1冊当たりが出ててくるなんて奇跡みたいなもんです。
じゃあ、「なぜ、そんな奇跡が起こるのか?」というと、ちゃんと”本屋で選んでるから”。
例えば、これをAmazonでやってしまうと、
「100冊買っても、全部ハズレ!」
みたいなケースも出てきてしまいます。
『急がば回れ』という言葉もあるように、運命を変える一冊だからこそ、ぜひ書店に足を運んで選んでみて下さい。
10分の1でも大当たり!
先述したとおり、書店で本を選ぶ際は、
「10冊のうち1冊でも当たりが出たらいいなぁ。。」
くらいの心構えで臨むべき。
しかも、ちゃんと選別したうえで購入することが何より大切です。
それこそ、本を選ぶだけで半日以上かかるかもしれませんが、それも投資だと割り切って踏ん張ってみる。
さらに言えば、自宅で読み始めてみて、ピンと来なければ次の本に移行してしまうのも全然ありです。
読みたいと思って買ってはみたものの、段々と読み進めていくうちに、

というケースも多々あるので。
それは、別にその本が悪いわけではなく、単純にあなたが今読むべき本ではないってこと。
あまり気にせず、サクッと次に行ってしまうのが得策でしょう。
あとは、小一時間くらい読んでみて、全然メモする箇所がないような本もわざわざ読む必要はありません。
なぜなら、全くメモが取れないということは、その本を読んでいるあなたの脳ミソも働いていないってことだから。
それは色んな意味で、その本とあなたがマッチしていないわけです。
そういう場合も、次の本に行ってしまったほうが効率よく学習することができます。
で、稀に購入した10冊全部がハズレちゃう場合もありますが、そのときはもう一度同じことを本屋でおこなって下さい。
もしお小遣いが足りなければ、翌月に買いに行けばいいだけです。
そうやって地道な作業を繰り返すことで、リアルに人生を変えてくれる『1冊』と出会っていくわけです。
本屋とは違う良さがある。図書館の新しい活用法とは?

基本的な使い方
もう一つ賢い手段として、図書館を利用する方法があります。
図書館で本を探す場合も、先述したやり方と一緒です。
仮に『心理学』を学びたいなら、まずは心理学のコーナーに行く。そこで、半日~丸一日くらいかけて、片っ端から心理学の本を手に取ってみる。
ちょっとでも面白そうと感じたら、自分の机の上にどんどん積んでいきましょう。
で、とりあえず、
「これ以上は処理できないな。。」
となった時点で、席についてバーッと中身を眺めて、最終的に10冊程度まで絞り込みます。
あとは、その本をAmazonでポチっとやって買えばいいだけです。
多くの人が勘違いしていること
ここで多くの人が勘違いしているのが、別に図書館って勉強しに行く場所ではないんですよね。
それこそ、本を読みにいく場所でもないし、あるいは本を借りにいく場所でもない。
じゃあ何しにいくかというと、”買うべき本を見つけに行く場所”なんです。
なぜなら、必要な本は絶対に買う必要があるから。
確かに、図書館で借りれば節約にはなるかもしれません。だけど、それによってはるかに大きなものを失っていることに気づかなければいけない。
本当に必要な本というのは、常に手元に置いておくことが重要なのです。

昨今、モノを所有することに疑問符を投げかけるような人たちも増えているわけですが。
この言い分は、形而上学的にも一理あるとは思います。
ただし本に限って言えば、絶対に”所有すべき”です。
特に、これから何度も読むだろうなって思うような本とか、自分の人生を変えてくれたような本であれば尚更。
手元に置いておけば、きっとこれからも良い影響を与えてくれるだろうし、そういう本との出会いは、僕は人との出会いと同じくらい人生を変えてくれるものだと信じてます。
これは、実際に体感してもらわないと分からないことなので、いくら僕が熱く語ったところで、

と、流されちゃうのは仕方がないし、それぞれの価値観の問題にもなってくるので、もちろん強要することもできません。
でも、人生を変えてくれるくらい貴重な本との出会いを、図書館のみで完結させてしまうのは非常にもったいない。
もし、本を買う余裕がないのであれば、まずは図書館で借りて、
「もうこれ以上、学べません!」
というくらい一生懸命読んで、たくさん学ばせてもらい、返却期限がきたら返す。
で、仮に時間が足りなければ、もう一度借りて、また読んで、しっかりと自分を成長させたうえで、いつか必ずその本を買ってください。
だって人生を変えてくれた本なのですから、絶対に買うべきでしょう。
そういう本との出会いは何よりもかけがえのないものだし、ちゃんと本を読んでいけば必ずこの意味を分かるときがやってくるはずです。
もし分からなければ、それは本をちゃんと読んでいない証拠だと思ってもらっても構いません。
そもそも、本屋の立ち読み程度で済ませたり、図書館でちょろっと借りただけで満足したり、そんなのは読書のうちには入りませんので。
個人的には、その程度であれば読まなくてもいいとすら思っています。
こういう感覚を、多少なりとも持っていただければ、今まで以上に読書することの意味も変わってくるはずです。
それくらいの気持ちをもって、是非日々の読書に励んで欲しいなぁと思います。
最後に
今回の話をまとめると、以下のとおり。
人生を変えるような『一冊』と出会うためには、本屋や図書館に行って、直感的に「面白そうだなぁ」と感じる本を10冊くらいピックアップして読む。
これが、良い本の見つけ方です。
別に、誰かがオススメしている本が良いわけではありませんので、そこは決して勘違いして欲しくないなぁと思います。
例えば、毎日仕事で忙しい人であれば、月2回は『読書の日』と決めてしまうのも1つ。
第一週目の日曜日は、丸一日かけて本屋や図書館で面白そうな本を探しにいく。そして第三週目の日曜日は、その本のメモを取りながら一生懸命読む。
これを毎月2回やるだけでも、一年でずいぶん人生が変わるはずです。
ぜひ、今一度本との向き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。
また、より効率的な読書術についてはこちらの記事でも詳しく書いています。興味のある方は、ご一読いただけたら嬉しいです。