どうも、矢島ヒデです。
突然ですが、
『頭のいい人』
こう聞いて、あなたはどう感じるでしょうか?
きっと、
・IQの高い人
・頭の回転が早い人
・知識を豊富に持っている人
・仕事をバリバリこなすビジネスマン
・勉強ができる東大生
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思い浮かべるイメージは、人それぞれ違うと思います。
僕たちは、日常的に「彼は頭がいい」とか「あの人は頭が悪い」という表現を使っていますが、人によってその定義はバラバラ…。
しかも、
『頭がいい人ってどんな人?』
と問われたとき、その定義をスラスラと説明できる人はほとんどいないでしょう。
多くの人が、「頭が良いとは一体どういうことなのか?」ということを深く掘り下げて考えたことがないのです。
そこで今回は、”頭がいい”という状態は、どのような能力を発揮できることを意味し、さらには『どうやったら頭が良くなれるのか?』について解説していきます。
ここで紹介する内容は、どこにも書かれていない秘匿性の高い情報です。
じっくりと読んでみてください。
記事の目次
学歴が高い=頭のいい人ではない。

知識そのものに価値はない
まず始めに、僕自身は決して学歴が高くありません。
一応、地元の体育大学を卒業しましたが、できれば高校にも行かず、もっと色んな経験を積んでいれば、
と、思う時があります。
当時があるから今があるので、別に後悔はしていませんが^^;
それでも、学校の授業に費やしていた時間を、もっと他のスキルなり経験なりを習得する時間に使いたかったことは事実です。
では、なぜそう思うのか?
それは、
・実社会における頭の使い方
・テストで点数を取るための頭の使い方
この2つは全く異なるものだからです。
学校で行われている勉強とは、単なる”知識の詰めこみ”。
事柄だけを頭に入れ、単純な知識を覚えたところで何の役にも立ちません。
例えるなら、パソコンの中に大量の情報が保存されていても、それをただ黙って置いておくだけでは1円も生み出してくれないのと一緒。
そこに人間の操作が加わり、何かしらの融合が起こってはじめて経済的な価値が生まれるのです。
学習=インプット×アウトプット
また、本来学習とは”インプット”と”アウトプット”の2つが揃って1セットです。
インプットのない学習はありえないし、アウトプットのない学習もありえない。
どちらかが欠けてしまったら、それは学習とは呼べないのです。
でも、あなたの学生時代を思い出してください。
授業といえば、ただ机に座って、教科書を開いて、先生の話を聞いてるだけ・・・。十数年間、ひたすら”インプット漬け”の日々だったのではないでしょうか。
「じゃあ、テストや問題集は?」というと、これもインプット。頭で覚えた知識を、そのまま紙に書き出しているだけの行為でしか過ぎません。
そんなのアウトプットとは呼ばないし、教科書に書いてある知識をいくら暗記したところで、それはただの雑学であって実社会では何の役にも立たないのです。
本来、アウトプットとは「教育」「指導」「創作」「実験」「体験」等など・・・。
新しく覚えたことを自分の言葉で説明したり、その知識を使って何かを実践したり、仮説を立てて検証したりすることです。
例えば、
・算数を学んだら、その知識を使って買い物をしてみる。
・歴史を学んだら、それを漫画や物語にして発表してみる。
・英語を学んだら、路上で外国人女性をナンパしてみる。
・起業セミナーで学んだら、『プチ起業』してみる。
このように新しく得た知識を自分なりに解釈し、具体的なアクションに反映することができなければ、本当の意味で理解しているとは言えません。
実社会では、その知識を自分でどのように噛み砕き、どう表現するのかというスキルが求められるのです。
つまりは、こういうこと。
これは学校の勉強にかぎらず、ビジネス、投資、人間関係、スポーツ等など・・・。全てにおいて共通しています。
知識の詰め込みだけでは、何も生み出すことはできません。
例えるなら、野球の評論家がいくらバッティング理論を知っていても、それだけではヒットやホームランを打てないのと一緒。その知識を自分なりに解釈し、体に叩き込んでおかなければ実践で活かすことはできないのです。
しかも、昨今はインターネットが普及しています。
偉人たちの大まかな思想や功績などは Google で調べたり Wikipedia を読んだりすれば事が足りるし、それでも分からなければ、書物や文献を漁ればいくらでも情報は出てくるんですよね。
そんな誰でも簡単にアクセスできる情報に『価値』はないのです。
大企業が”高学歴”を採用する理由
では、日本の大企業がこぞって”学歴が高い人間”を採用するのはなぜなのでしょうか?
ちょっと考えてみましょう。
「周りの人間よりも能力が高いから?」
「学校でたくさん勉強してきて賢いから?」
「最後までやり遂げる強い精神力を持っているから?」
◆
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どれも違います。
端的にいうと『扱いやすいから』。
もちろん優秀な人もたくさんいますが、高学歴者には”扱いやすいタイプ”が多いのは事実です。
学歴社会という仕組みに上手く流されてくれる人間なので、こちらの要求に対して素直に応じてくれます。
「いい大学に入って、いい会社に入れば、安定した暮らしを送れる。」
という世間一般の定説があって、それを愚直に受け止め、親や先生のアドバイスを信じてきた人たちです。
社会の波に一切逆らっていません。
権力に従順であり、”理不尽に対する耐性が強いタイプ”だといえます。
そして大企業からすれば、そういう素直で”歯車になってくれる人材”をたくさん雇うほうがメリットは大きいです。
とくに大企業は、変に発想力があって、自己主張が強い人間は扱いづらい。
それよりも、命令に従う”イエスマン”をいっぱい雇うほうが、集団に秩序が生まれて運営しやすくなります。
また一流企業の場合、長年培ってきた基盤があります。優秀な人材はすでに社内にたくさんいるだろうし、未来を担う若手は入社後にどんどん育てていけばいい。
そう考えると、高学歴の若者を採用したほうが安心なんですよね。
「頑張るのが会社のためで、それが普通なんだぞ!」ってことを教え込めば、黙って言うことを聞いてくれる訳ですから。
なので、無差別テロをおこなった宗教団体『オウム真理教』に高学歴の信者が大勢いたのも、さほど驚く話ではありません。
例えば、先生や親の言いなりで勉強していたり、偏差値の高い学校に行くことが全てだと信じていたり、記憶タイプの学習をしていたり・・・。
そういう人ほど洗脳にかかりやすい。
だって、それ自体がある種の洗脳なんだから。
つまり、一概に”学歴の高い人間は能力的に優れているから一流企業に勤められる”という話ではないんですよ。
世界最古の哲学者から学ぶ『最高の知』
ここまで日本の学歴社会を痛烈に批判してきましたが^^;
では、そもそも本当に頭の良い人とは、どのような能力を発揮できることを意味するのでしょうか。
それを理解するうえで、歴史的な事例を一つ紹介します。
哲学の祖・タレス
出典:wikipedia
タレス(紀元前624年~紀元前546年頃)とは、古代ギリシアの哲学者。
記録に残る最古の哲学者であり、ギリシア七賢人の一人としても有名な人物です。
生前タレスは書物を残していなかったため、エピソード的な記録しかないのですが、天文学・幾何学・土木技術の創始者でありとても優秀な男でした。
彼はいつも学問のことしか頭になく、それを裏付けるエピソードが数多く存在します。
タレスの伝説
タレスに関する最も有名な逸話は『オリーブの豊作予測』です。
タレスは貧乏だったので、


と、世間では陰口を叩かれていました。
タレスはその噂を聞き、

と、自らの知識を用いて実際に大金を稼いでみせたのです。
その方法とは、天文学の知識からオリーブが大豊作となる時期を予測、まだ収穫前の冬の間に島中の『オリーブ絞り機』を借り占めるというものでした。
結果、収穫の時期になると、農家の人たちはタレスから機械を借りるほかなく、そのレンタル料によって莫大なお金を稼ぐことに成功したのです。
もしかすると、この話を聞いて「なんだそんなことかよ!」と思われた方もいるかもしれません。
確かに、そこまでスゴイ金儲けの方法を考えた訳ではありません。
でも、この頃は紀元前600年ごろのギリシア。日本でいうところの縄文時代です。
まだほとんど気候の予測ができなかったような時代に、タレスは自ら学び導き出した天文学から気候を予測し、大金を稼ぎ出したのです。
そして、彼はこう言ったそうです。

この言葉が意図するのは、
「お金儲けは人の知り得ないことを知り、それを振りかざせば簡単にできてしまう」
ということ。
まぁ、これは事実ですよね。
それこそ”全知全能”のような存在になってしまえば、「こんな風にやれば、こういう人達が、これを欲しがる!」という相手の思考が理解できるので、その人たちが必要としているものも見えてきます。
つまり、お金なんて好きなだけ稼ぐことができるのです。
しかし、タレスからすれば簡単にできることを追求することは、とても退屈で物足りなかった。
それよりも、全く未知の世界をどんどん探求していくほうが楽しかったのでしょう。
その後、彼は一生涯『知の探求』に没頭したそうです。
『知』の正体とは?
物事を複合的に捉える
この逸話の中で、タレスが実際に稼ぐことができたのは紛れもなく、

そして、一見関連のなさそうな「天文学」「オリーブの性質」「レンタル業」「人々の思考や行動」などを複合的に結びつけ、新しいアイデアを生み出すことができたからです。
だって、もしタレスのように天文学を学んでいる人がいたとしても、その知識でお金儲けができることまでは到底考えつかないですよね。
実際、

と、そこに関連性を見いだせない人々のほうが圧倒的に多いわけですから。
この時代に、天文学の知識さえあれば、誰でもお金儲けができるという単純な話ではなかったのです。
とはいえ、今の時代にタレスがおこなったような方法でお金を稼ぐことは難しいでしょう。
ご存知のとおり、気候の予測だったり、農作物の育て方だったり、ビジネスの仕組みだったり・・・。
既にたくさんのことが解明されている今、全く同じ手法を使うことはできません。
そう聞くと、「今の社会では使えないから、この事例を学んでも意味がない!」と短絡的に考えてしまう人も多いのですが^^;
それは、絶対違いますよね。
確かに、今の世の中では科学的に解明されていることはたくさんあります。
しかし、すでに解明されていることを全ての人たちが知っているかといえば、それはまた別の話。
多くの人は、厳密にいえば”何も知らない”のです。
実際、脳科学だったり、生物学だったり、心理学だったり・・・。僕も含め、本当に正しい知識を知っている人というのはほとんどいないのではないでしょうか。
つまり、タレスのような視点でお金を儲けようと思ったら、その市場にいる人々が知らないことを見つけ、それを提供してあげれば十分なリターンが見込めるということ。
しかも、現代には歴史上の偉人達が残してくれた素晴らしい書籍や文献が無数にあります。
なかには、専門用語が多用されていたり、難解な言葉で綴られていたり、その内容によっては理解に苦しむものもあるでしょう。
ただ、ほんの少し脳ミソをほぐせば、現代でも通用するような考え方やノウハウはたくさん転がっているんですよね。
それこそ、あなたの抱えている問題に目を向け、それを解決するための方法論を導くことだって可能です。
天才タレスのように0から1を生み出す必要はありません。
現代に生きる僕らは、”巨人の肩に乗ってしまえばいい”のです。
巨人の肩に乗ろう!
私が遠くを見ることができたのは、それはたんに巨人たちの肩に乗っていたからです。
- アイザック・ニュートン -
(物理学者・天文学者・数学者)
”巨人の肩に乗る”とは、先人の積み重ねた発見をヒントに、新しい発見をすることの比喩です。
例えば、物理学者・アインシュタインが提唱した『特殊相対性理論』は、それより300年以上も前に活躍したガリレオの”相対性原理”が土台になっています。
また、アップルの創業者・スティーブジョブズも、ソニー製品から多大な影響を受けたと公言しているのは有名な話。
さらには、画家パブロ・ピカソも「凡人は模倣し、天才は盗む」という名言を残しているし、発明家トーマス・エジソンも「肝心なのは、いかに盗むかである」と語っています。
ほかにも多くの偉人たちが、優れたものを”盗み”、後世まで受け継がれる素晴らしいものを世の中に残してきました。
このように、独創的なアイデアとは何もないところから突然降ってくるものではありません。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
- ジェームス・W・ヤング -
(アメリカの実業家)
アイデア(=新しい考え)とは、過去にインプットした知識や経験から生み出されるものであり、そのためには多様な知識や物事の本質を学んでおくことが大前提。
物事をどう捉え、その捉えたことをどう組み合わせるのか。
そこに、オリジナリティは宿るのです。
人から何かを学び、それを活かすことは決して恥ずかしいことではありません。そもそも、人はみな真似をすることで進化してきました。
つまり、”本当に頭がいい人”とは、
最後に
いかがでしたか?
今回は、本当に頭のいい人の特徴や考え方について詳しく解説しました。
頭を良くするためには、過去に解明されたものを「読む」「学ぶ」「発掘」して、多くのことを人より知っているというのが大前提。
そして、それをただ知識として持っておくのではなく、どう実践に活かすのかを考えることが不可欠です。
よく言われるように、成功に近道などありません。
一日一日を大切に、日々コツコツと勉強に取り組んでみてください。
それが、いずれ大きな力となるでしょう。
また、さらに具体的な学習法についてはこちらの記事でも詳しく書いています。
ぜひぜひ、併せて読んでみて下さいな。