どうも、矢島ヒデです。
最近、読者さんから、
「ブログを書きたいけれど、書くことが思い浮かばない」
「パソコンの前に座ると、途端にフリーズしてしまう」
という相談をよくいただきます。
もちろん、僕自身も書けないときは書けないし、この手の悩みってモノを書く仕事に携わる人間であれば、誰もが経験しているのではないでしょうか。
とはいえ、やはりスラスラと言葉が生まれてくる時もあれば、そうでない時もある。
この違いは、一体どこにあるのか?
今日は、その違いについて考察しながら、さらに具体的な対処法についても紹介していきます。

記事の目次
書くことが思い浮かばないときの7つの対処法
①会話をするように書く
大前提として、文章を書くときは、”目の前に相手をイメージすること”が重要です。
例えば、誰かと会話をしている時って、自然と言葉がポンポン出てくるじゃないですか。
でも、いざ机に座って書こうとすると何も出てこなくなってしまう。
これは何故かと言うと、”目の前に相手がいるかどうか”の違いが大きいです。
話し相手がいると、情報空間上でキャッチボールが出来ているから、そこに見えないエネルギーのようなものが発生します。
他力が働くことで、脳が活性化するのです。
そして、そのエネルギーが循環することで、色んなアイデアが頭の中にどんどんと浮かんでくるようになります。
だから、エネルギー循環がちゃんと出来ている時というのは、スラスラと言葉が湧いてくるし、書いているときのストレスも一切ありません。
逆に、自分だけで”ウンウン”と唸りながら書こうとすると、そこに莫大なエネルギーが必要となり、アイデアを出すのに時間がかかってしまいます。
全然言葉が出てこないし、物凄く疲れるんですよね。
だから、文章を書けなくて悩んでいる方は、誰かしら相手がいることを想定しながら書くことを意識してみましょう。
イメージとしては、目の前にめちゃくちゃリアクションの良い人がいて、その人が「どんな反応をするかな?」と想定しながら、それに合わせて書いていくこと。
そうすると、文章にもリズムが生まれ、読み手も一緒に会話をしているような”臨場感の高い文章”を書くことができます。
ちなみに僕の場合、まず最初に誰かと会話をしているように一人で喋り、それを音声に録音して文字化しています。
コツを掴むと、驚くほどスラスラと書けるようになるので、ぜひ試してみてください。

②映像をイメージしながら書く
次に、何か面白い映画を観て、それを友達に紹介するという場面をイメージしてみて下さい。
そのとき、「その映画のどこが良かったのか?」を頭だけで考えて、淡々と知識のみをなぞって伝えても、なかなか相手の心には届きません。
いくら正しい知識を伝えたところで、
「へぇ〜、そうなんだ。」
「ふ〜ん、良さそうだね。」
みたいな感じで、単純な知識として受け取られて終わりになってしまいます。
これは、文章を書く時も一緒です。頭で考えた内容をそのまま伝えようとしても、その言葉にパワーが宿りません。

じゃあ、どうすれば良いのか?
それは、その映画を観てるときの情景を頭に思い浮かべながら書くこと。
そのシーンを思い浮かべながら、そのときの空気感、匂い、心の動きなど・・・。そういうもの全てを思い出しながら書くことで、文章に乗ってくる情報量が一気に増えます。
で、こういう書き方をしていると、読み手もその文章から”臨場感”みたいなものを感じられるんですね。
「なんかこの文章って、メッセージ性強いなぁ〜」
みたいな感じで、ぱっと見は同じような文章でも受け取る側はどこか違う印象を受けます。
そして、これが読みやすいとか読みにくいとか、面白いとか面白くないとか、そういう印象に繋がってくるのです。
ちょっとした言葉遣いだったり、表現の仕方だったり、文章のテンポだったり、実際はわずかな違いかもしれません。
だけど、その微妙な違いに膨大な情報が”ポン”と乗っかってくるんですよね。
その映像の臨場感を上げて、ありありと鮮明にイメージしながら書くことで、より伝わりやすくなるのです。
また、その際に多少の演出を入れてみるのもオススメです。
実際の映画でも、キラキラと輝く演出だったり、光の当て方だったり、特殊な効果音だったり、場面に応じて脚色を入れてますよね。
お笑い芸人だって、何てことはない日常の出来事を大げさに喋って面白くするじゃないですか。
それと同じで、ただ事実を淡々と伝えるだけでは面白くなりません。リアルな出来事に多少の”誇張”を加えることで笑いに変えることができるのです。
だから、文章を書くときも、単純な記憶を辿りながら書くのではなく、ちょっとした”演出”を入れて書くくらいの意識は持っておくべき。
頭の中で自分なりに映像を作って、その映像を喋るような感覚で書いてみる。
そうすることで、文章にも熱量が宿って、より伝わりやすくなりますよ。

ただ”目に見える文章”以外の情報も載せ込まないと、相手には伝わらないんですよね。
③セルフイメージを上げて書く
”理想的な未来の自分”を想定して、その立場から言葉を発していくやり方もオススメです。
イメージ的には、自分が最も輝いている瞬間を作り出し、その空間にアクセスしながら書くような感じ。
これができると、その空間からばーっとエネルギーが降りてきて、自分以上の力を発揮できるようになります。
例えば、友達の恋愛相談でも、後輩の人生相談でも構わないのですが。
真剣に相手のことを思ってアドバイスしていたら、
「あれ?俺、これ前から知ってたんだっけ?」
みたいな感じで、凄く良いアイデアが生まれることって結構あると思うんですよ。
これが、いわゆる”暗黙知”と呼ばれるものです。
【暗黙知】
暗黙知とは経験や勘に基づく知識のことで、個人はこれを言葉にされていない状態でもっている。出典:コトバンク
要は、自分と相手の間に何らかのエネルギー循環が起きて、勝手にアイデアが言語化されていくわけです。
そして、このイメージで文章を書くことで、情報空間から自由にアイデアを取り出すことが可能になるのです。
逆を言えば、職場で”社畜”のような扱いを受けて、
「お前って本当にダメな奴だな!」
と言い続けられ、セルフイメージが下がりまくった状態で文章を書いても、どうしても自信のなさが文面に現れちゃう。
それだと一瞬で読み手に見抜かれるし、本当に仕事ができない奴みたいになってしまうんですよね。
これは職場が織りなす、その空間の中にアクセスしている状態であり、その状態で何を書いても読み手には伝わりません。当然、説得力も生まれないでしょう。
だからこそ、出来るだけ高い空間に繋がって、その空間からエネルギーを貰いながら文章を書いていく必要があるのです。

④理想の人物を憑依させる
理想的な自分以外にも、
「この人みたいな文章を書きたいなぁ〜」
と思えば、
「OK、今繋がりました!」
みたいな感じで、他人が持っている世界観にアクセスすることも可能です。
イメージ的には、その人物を”憑依”させるような感じですよね。
【憑依】
霊などがのりうつること。出典:三省堂
要は、ホリエモンでも誰でも構いませんが、「あの人だったらこう書くだろうなぁ…」と想像し、その人の空気感を自分の身にまとい、成り代わって書いていく。
いわゆる、”自動書記”のような状態で、その人がアイデアをくれて自分の体を使ってどんどん書いていくような感覚です。
ここでのポイントは、理想の人物の『空気感』に意識を向けること。
アレコレと言葉だけをこねくり回して書くのではなく、その人の持つ雰囲気だったり、風情だったり、熱量のようなものに接続するイメージで書いてみてください。

⑤好きな文章を写経する
写経とは、“優れた文章をそっくりそのまま書き写していく”という行為。
元々は、仏教の経典を書写する行為を指していた言葉が、時代を経てライティングの鍛錬法の1つとして広まったようです。
とはいえ、ただ単に何も考えずに写経しても意味がありません。
写経をするときも、その書き手と同じ気持ちになり、微妙な空気感や織りなす世界観にアクセスしながら行うことで、より大きな効果を期待することができます。
そして書き手が、
「なぜ、ここで◯◯と言っているのか?」
「どうして、この流れで書いているのか?」
ということを考えながら、手書きで写すことで、その人の世界観にもアクセスしやすくなるのです。
たぶん、最初は中々繋がらないはずです。特に、とても疲れていたり寝不足だったり、自分の調子が悪いときほど繋がりにくくなります。
逆に、調子が良いときに写経をすることで、書き手の呼吸や文章

⑥4次元世界を認識する

ここまでの話をまとめると、
「文章を書くための情報を、目に見えない世界(=4次元空間)から、現実世界(=3次元空間)まで降ろしてきましょう!」
ということ。
まぁ、これを言うと余計に混乱してしまうかもしれませんが(笑)。
でも、僕たちは目に見える3次元世界でのみ生きているように感じるけれど、実際のところは4次元世界の中でも生きているんですよね。
例えば、愛情とか友情とか信頼などの”心の領域”がそれにあたります。
で、そもそも文章とは”1次元空間で認識できる情報”じゃないですか。
本来、情報というのは目に見えない世界にも存在していますが、それをたまたま現実世界で描写したものが文章です。
つまり、4次元空間にもアクセスして書かなければ、どうしても”人の心”に訴求するような文章は書けないんですよ。
これは、現実世界でも同じことが言えます。
例えば、男性がつい浮気をしてしまい、彼女に謝るという場面をイメージしてみてください。
彼女から、「どうして浮気したの?」と問い詰められ、そんな時にあれこれ頭の中で理屈をこねくり回して説明しても、絶対に許してもらえないですよね?
「酔った勢いから、ついつい魔が差してしまって・・・」
と、いくら論理で説き伏せようとした所で、相手の心は動きません。
じゃあ、どうすれば良いのかというと、
感情をめちゃくちゃ込めて、

と、頭を下げるしかないんですよ。
口先ではなく、全身全霊を捧げて”腹”で語るからこそ、相手にも気持ちが伝わります。
で、昔から日本人は、「腹を割る」とか「腹を据える」とか「腹を探る」という風に、お腹に”大事なもの”が宿っているという考え方を持って生きてきました。
例えば、武士がおこなう”切腹”だって日本独自の習俗です。
言葉だけを追うと、ただの「すみませでした!」という文字情報にしか過ぎませんが、腹の座っている人から発せられる言葉というのは、相手がその”空気感”をグッと感じ取ることができる。
つまり、人は言葉以上の”熱量”や”波動”によってもやり取りしているわけですよ。
これは、文章を書く時も同じです。
パソコンの向こう側で、”腹の底から発信してる人”と”手先を使って発信してる人”。
両者の違いを、読み手は一瞬で見抜きます。
なぜなら、多くの人は、目に見えない言葉以上の情報を潜在的に受け取れる能力を持ち合わせているからです。
だからこそ、言葉だけで伝えるには限界があるし、目に見える文字だけを追ってても意味がないんですよ。
もちろん、文章を書くうえで正しい文法や論理も大切です。しかし、それ以上に重要なのは自分の『感情』を込めること。
これができると、日本語的に多少おかしくても伝わる文章が書けるようになるのです。
⑦祈りながら書く
で、どうしたら文章に感情を込めらるのかというと、祈りながら書くこと。
やはり、大前提として”読み手の幸せを本気で願う”ことが重要になってきます。
この文章を読んでくれた人々が、
「みんな幸せになりますように。」
「新しい価値観を知ってもらい、この先の人生が変わりますように。」
「そして、その人を支える家族にまで幸せが広がり、日本全体が良くなりますように。」
と、本気で祈りながら書くのです。
そうすることで、文章に言葉以上のパワーが宿り、人に及ぼせる影響力が大きく変わってきます。
嘘だと思うなら、一度試しにやってみてください。読み手の受け取り方が、あからさまに変化するのを実感できるはずです。
さらに、そういう気持ちで文章を書いていると、何より自分自身が元気になれるし、その文章に宿ったエネルギーも循環し始めます。
その結果、自分も笑顔になれるし、相手も感謝してくれるし、その分だけ俗っぽい現実世界でいえば『お金』が貰えます。
単純に、人から感謝されることでお金を貰うのがビジネスなので、相手の幸せを願って文章を書いていれば自然と見返りは増えていくんですよね。
逆に、
「私だけが幸せになりたい!」
「周りのことなんて関係ない!」
「相手を騙してやろう!」
という、ネガティブな気持ちで文章を書いていたら、そのエネルギーが文章に転写されて、必ず相手にも伝わります。
先述したとおり、良くも悪くも、言葉以上の情報量が載ってしまうのが文章です。
別に、”祈り”という概念を信じるかどうかはどちらでも構いません。
もちろん、だから「神様を信じましょう!」「聖人君子を目指しましょう!」というレベルの話をしている訳でもありません。
だけど、”祈り”という概念を取り入れたほうが自分の人生がより良くなるし、ひいては相手の人生もより良くなるのであれば、単純に取り入れたほうがお得なんですよ。
ぜひ、単に文章で情報を伝えるだけでなく、そににあなたの感情や想いを載せながら書いてみて欲しいなぁと思います。
最後に
最後に、ライティング力を上達させるための秘訣を1つだけお伝えします。
それは、
「これじゃ相手には伝わらない!」
と、常に思いながら書くことです。
絶対に伝わらないと思って、その文章に精一杯の”熱量”を込めて書いてみる。すると、ようやく文章に伝えたい想いが載ってくるんですよね。
そして、何度も言うとおり、大前提として『読み手の幸せを願う』という気持ちを忘れないでください。
そうすれば、必然的に文章力もアップしてくるはずですよ。
ぜひ、マスターして貰えたら嬉しいです。
それでは、今日はこの辺で。
以上、最後まで読んでくれてありがとうございます。